映画「LONG SHOT(僕と彼女のありえない恋)」 評価 4

 シャリーズ・セロンが米国国務長官から大統領選を目指すシャーロットを演じる、かなり下ネタも散りばめたコメディー!
 え、こんな言葉がオスカー女優の口から次々と、さらにきわどいシーンまで、

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 そのお相手が、正義感あふれる突撃ジャーナリスト・フレッド、冒頭ネオナチの集会に潜入取材中、見つかって命拾いしながら逃げる。
 彼の務める会社がメディア王によって買収されてしまったことを憤慨して辞職、旧友の励ましで"BoyⅡMe”の生演奏が見られるというチャリティーパーティーに出かけ、シャーロットと再開する。・・・・

 シャーリーズ・セロンは出だしの頃、かなり大胆なシーンを惜しげも無しに演じていた。サイダーハウスルールもその一つ、
 ここでは、その昔に戻ったかのような大胆さを出している。

 以下、ネタばれ!

 原題のLONG SHOT、これがどういう意味か最初から気にしていたのだが、一般的には写真の引いた撮り方、でもそれらしきシーンは無かった。
 調べてみると、「成功しそうにないこと」 = ”勝つ見込みの低い候補者、大穴” といった意味合いがあるそうだ。
 ストーリの流れからすると、シャーロットは環境保護の「森林」項目を、大統領の前でメディア王にフレッドのオナニーシーンを世間にばらすぞと脅されて受けざるを得なかった。そこから大統領選ではフレッドと隔たりを持とうとするが、結局大統領選立候補演説でその1件を暴露してしまう。そうなると”LONG SHOT”そのものの立場になる。
 LONG SHOTの使い方を知らないので違和感を持っていたのだが、ある意味納得、でも裏の比喩として、フレッドの顔射も意味しているのでは?
 そういうニヤリとさせる際どさを持った映画だと思う。評価「