木星とアルデバランと半影月食

 夕刻、雨は上がったものの厚い雲で天文ショーの幕開けが危ぶまれた。
  
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 20:30頃、空は完全に晴れ、月も木星もハッキリ見えた。だが、満月ということもあり他の星を見つけるのは難しかった。
  
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 カメラの感度を少し上げて撮ってみると、月、木星アルデバランが三角形になっていた。
 月は-12.5等星、木星は-2.8等星、アレデバランは0.9等星なので、明るさの差は歴然、それでも半影食だったので、0.9等星のアルデバランも肉眼で見えたし、撮影も可能であった。
  
 また満月そのものも、デジカメで撮ってもクッキリと姿を見せてくれた。肉眼では眩しくて真っ白なのだが、(トリミングなし)
  
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 天文ショーとしては、月、木星アルデバランが三角形を作るのではなく、見る見るうちに間を通り抜けるというもの、でもそれほど月の運行は速くないようだ。
  
 0:30頃、月は天頂付近にあり、相当に見上げる必要があった。
    
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 月のほぼ真横に微かな小さな点があるのがアルデバラン、既に半影食が終わっているので月の眩しさに負けている。多少、間を抜ける方向に動いたようにも感じる。
 
 これは今日11月29日16:30頃の三者の位置関係、既に間を月が通り抜けた。
  
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 雪のマークのようなものは星団、二重◎が木星、月はブルーの○、
 
 半影食は見た目には全く分からない。特に曇りだったことから月の姿が隠れていたのも影響しているのかも、それと昇りかけの月の大きさに較べると、高い位置にある月はかなり小さく見えるので真っ白に見えるだけ、と条件は厳しかったようだ。
 
 だが、デジカメでこれだけハッキリと満月が写せるのも驚きだった。