「ザ・シネマ4K」4月30日で終了、

 色々国会で取り上げられた東北新社の子会社が運営するBS4K放送の「ザ・シネマ4K」が認定取り消しになるそうだ。
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 2018年12月に開局して3年を経たずして終了、
 映画好きとして残念か?というと、全く違う。

 まず、有料チャンネルとしてCATVを利用しない身として、以前にも触れたがBS4Kの左旋放送はハード面で敷居が高い。
 映画を見ようとしたらさまざまな手段があり、レンタル、WowowAmazon Prime、で充分に見る機会がある。
 これまでに「ザ・シネマ4K」を見る機会は一度も無かった。

 世の中にはNetflixを始めさまざまなサブスクで映画を見る方法があり、果たして「ザ・シネマ4K」が収支上成り立っていたのだろうか?

 もっと云えば、そもそも4K放送は本当に必要だったのかと思ってしまう。
 自分も4K放送開始の時は、機器を揃えて期待して見守ったのだが、いざ放送が始まってみるとNHKの大河ドラマか、特別の企画番組以外はさっぱり見ていない。もっぱら地デジと普通のBS放送、これでも持て余しているくらいだ。
 しかも、4Kテレビ(機器としての)の映像が、BS4Kの放送とよくよく見比べない限り分からないくらいに綺麗になってきた。
 これは放送局側の映像技術の改善もあるだろうし、4Kテレビそのものの画像変換技術が向上している結果でもあるだろう。

 しかも、BS4Kの民放の番組はほとんど在来のBS放送と同じ、場合によっては4K放送の方が映像が白飛びして汚い場合すらある。
 これは今日の13時からの番組表の比較、上が4K、下がBS

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 さすがにNHKは在来のBS放送とは内容が異なるが、8Kは必要か?と思ってしまう。
 民放はほとんど同じ、これでは大事な電波枠の無駄遣い、民放側もお荷物になっているのでは?でも放送の権利は手放したくないだろうが、

 機器としての4Kテレビは素晴らしいと思うが、4K放送そのものは一度存在を見直した方が宜しいのでは?