レフグラフに遭遇

 何で今頃こんなに寒いのかと思ってしまう。
 駅の工事現場前に群れる鳩たちはいつになくふっくらして縮こまっていた。
 
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 スマホに気づいた一羽の鳩だけが普段のスリムな姿に戻っていたが、
 
 デパートの画廊で開かれていた藤田清治氏の版画展、切り絵かと思ったらレフグラフとなっていた。
  
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 シルクスクリーンとも違うし、もちろんリトグラフとは全く違う。
 版画展にいた係の人に尋ねたら、原画をデジタル化し、それを作家と色合わせしながらプリントしたもの(簡単に云えば)だそうだ。この場合は和紙にプリントしている。
 この先生の場合はやはり切り絵=影絵がベースで、元は大きな作品なのだがレフグラフとして家の中に飾り易いよう縮小しているとのことだ。
 
 忠実に色再現をした画集と似たようなものだが、作者自身の手描きのサインが入っていることに大いなる違いがある。
 
 一枚だけの本画、木版、リト、セリグラフといった複製化、そしてデジタル化による無限の可能性、
 芸術品の概念が変わるかも知れない。