文楽「伊勢音頭恋寝刃 ほか」

 独特の語りと人形劇、
 いつしか人形が生き物としての違和感が無くなってしまっている不思議、
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 今日の演目は
 1.面売り 
   太夫、三味線の勢揃いのもと、大道芸人のおしゃべり案山子と面売り娘との掛け合い、
   天狗やお多福など、それぞれの面の謂れを紹介しつつ踊りまわる。
 2.鎌倉三代記
   「大坂夏の陣」を鎌倉時代に置き換えて、真田幸村佐々木高綱の策謀で三浦之助とその母、時姫が、主君北条時政徳川家康を討つべく、死に追いやられるのは理不尽でもあるが、
 
 3.伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)
   伊勢の遊郭で実際に起こった事件とのことだが、名刀”青江下坂”の折り紙(鑑定書)を探索しての刃傷沙汰、
   この名刀の実物が国立劇場小劇場のロビーに展示したあった。少なくともこの刀で10人が斬られたことになる。

 浄瑠璃を聞いたままで理解するのはやはり難しい。ついつい字幕に目が行ってしまい、人形への注意が散漫になってしまうのは致し方ない。
 字幕付きの洋画より、字幕に集中している割合が多いかもしれない。
 
 浄瑠璃の語りと三味線は幕ごとに交代する。にもかかわらず、ストーリー展開、人形への感情移入に違和感や途切れが無いのはやはり不思議だ。
 
 たまに日本の本格的伝統芸能にふれてみるのもイイものだ。
 
 オマケ、
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 休憩時間中に緞帳の紹介が行われていた。