今年のアカデミー賞はバランス重視型

 結果は既報のとおりだが、作品、監督、主演男・女優、助演男・女優といった目立つ6部門の受賞でダブったのは「レヴェナント:蘇えりし者」だけ、まんべんなく各作品に振り分けたバランス型のように思えた。
 例外は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、映画の作り手側の賞、編集・美術・メイクヘアスタイリング・衣装デザイン・音響編集・録音の6部門も受賞したこと、それがどれ程凄かったのか、まだ観ていないので是非この目で確かめてみたい。
 米国でもあまり興行成績が良く無かったと番組の中で云われていたが、映画の一部が流されても、わざわざ映画館に行こうかと思わないのも分かるような気がする。でも、アカデミーが6部門で認めたということは、映画としての作りは良かったという証だ。
 
 昨年の受賞作は個性が強すぎて、レンタルの棚に並んでも手を出す気になれなかったが、今年はどの受賞作も観てみたいと思わせるものばかりだった。
 
 おまけとして、アカデミー賞のレッドカーペットで撮られた男女優の写真がMSNに載っているが、9番目に”スターウォーズ”のヒロイン役デイジー・リドリーがシャネルのドレスを着て立っている。
 61枚の写真中、品を作っていないストレートな振る舞いをしているのは彼女だけ、それが逆に好感を持てた。