昔々、教科書に陰翳礼讃が載っていたと記憶するが、その意味を理解するには至らなかった。
マンション住まいとなると”和”が残るのは”和室”くらいなもの、谷崎潤一郎のような拘りの昔ながらの和室ではなく、マンション用のごくありふれた6畳間、
今朝、いつものように和室に入ったら正面の障子がとても美しかった。
窓際に置いた植木鉢の木々が朝陽に照らされて障子に影を作っていた。
陰翳というより影絵の世界なのだが、その墨絵のような美しさに驚いた。
障子を開けた状態はコレ、
影絵の障子の上に隙間が出来ているから、朝陽は真横というより少し上から照らしていたようだ。
晴れた日には毎日このような影を作っていたのだろうか?
いつもより少しだけ早く起きて和室に入ったお陰かもしれない!