フランスを舞台にしたダイアン・レイン主演の米国映画だが、中身はごくごくフランス映画っぽい!
夫とカンヌからブダペストにプライベート・ジェットで向かう積りだったのが、アンが耳を患っていることからパイロットに乗らない方が良いといわれ、夫の仕事仲間のアレックに車でパリまで送ってもらうことになったのだが、
旅行で、ニースからエクサン・プロヴァンス経由リヨンからパリに向かったことがあったので、この映画の最初の方のシーンは懐かしく見ることが出来た。特にポン・デユ・ガールのローマ水道橋では樹齢千年を超えるオリーブの木も出てきたし、
パッケージ旅行に較べ、地元を良く知っているアレックが紹介するレストランの美食とワイン数々、豪華なホテルの、ナント素晴らしいことか、
初めてゆったりとしたフランス旅行をポンコツ車で味わうアンの気持ちが変化していくのも、当然の成り行き、
この焦点の定まらぬ、心の変化を追っていく手法に好みが分かれるだろう。
でも、自分はこの映画が好きだ、アンの思い出が伝わってくるようだ!
余韻が残るし、先が見える気がする。 評価「4」