映画「ホース・ソルジャー(12strong)」 評価 4

 ”ホース・ソルジャー”という題名が足を引っ張ったと思う。
 何となく西部劇調の荒くれレインジャーの冒険活劇と見えてしまう。
 
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 だが、内容は2001年9月11日の米国多発テロ後、アフガンのタリバンの拠点を奪還すべく現地族長の将軍を支援する為に派遣された12人の陸軍兵士の実話に基づく再現映画だった。
 極秘任務であったため、2009年に公にされるまで誰も知らなかったし、そういう事実があったということをこの映画で初めて知った。
 敵側の勢力は5万人、将軍たちの数千の兵をB52からの爆撃で支援することでマザリシャリフの奪還を目指すというもの、
 5万人対12人などとキャッチコピーを出すから映画を荒唐無稽なものと誤解させてしまう。
 
 12人を率いる大尉は実戦未経験、人を殺したことも無い。
 数か月で奪還と想定していた現地司令官に3週間で奪還し、全員を無事帰らせると戦略を披露し第一派として派遣される。
 彼らのルートに立ちはだかるタリバンの反撃に遭い、予定より遅れていた為、司令官は違う族長にも第二派を派遣したのだが、それに反発した支援族長が手を引くという事態となってしまう。
 だが、大尉のまさにホース・ソルジャーとしての捨て身の戦いぶりに族長も再び支援を再開する。
 マザリシャリフには他の族長たちに1日遅れて到達した。
 反目しあう反タリバンの三勢力なのだが、ここで大尉の支援した将軍は、先を越した族長と勝利の握手を交わした。
 
 とまぁ、こんな感じ、
 空からの爆撃という手段があったからこそ、これだけの戦闘が出来たのだが、爆撃地点をピンポイントで指示する為には、出来るだけ正確な座標をGPSで測定しB52に知らせなければならない。
 今なら無人偵察機無人爆撃機があるが、当時は人の手助けが必要、その為の派遣部隊が彼ら12人であったのだが、それだけで済む訳がなく実戦でも活躍せざるを得なかったのだろう。

 実戦は誇張気味の確かに西部劇調だが、評価は 「