AIにも二通りの手法があるそうだが、「AIの魔女」はどちら?

 昨日、ジェームズ・ロリンズのシグマフォース・シリーズの第12巻「スミソニアンの王冠」を読み終えたところだ。

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 今回はハワイに放たれた凶悪なスズメバチから始まる。
 馴染みのあるスズメバチと違い、このスズメバチに卵を産みつけられた動物(人間も含む)は生きながらにして体内で育った幼虫に食べつくされてしまう。・・・・
 舞台はハワイと富士山麓、それと琥珀街道、

 そして次なるシリーズ第13巻は「AIの魔女」、

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 中世の魔女狩り裁判の審判員の話から始まる。「AIの魔女」というから、人間を超えた知性を持ったAIが人間を窮地に追い込むということなのだろう。
 今回はデジタル版なのでiPadで読むこととなるが紙媒体の方が眼が疲れないような気がする。先は長い、

 ところで、DIAMONDonlineに、
  ”現場で使えるAIを実現する「スパースモデリング」の真価”
   https://diamond.jp/articles/-/277117

 なるものが載っていた。(AD)

 そこには、AIの手法として
  膨大なデータを利用する「ディープラーニング」と、
  少量データから「特徴」を抽出し解析する「スパースモデリング
 という二つが紹介されていた。

 ディープラーニングには、

 ラベル付けされた大量のデータが必要となるが、データを収集していない、収集したものの生データのままなど、データ整備が不十分な企業が大半。ディープラーニングに耐えうるデータにするには、数万~数十万件ものデータを人間がラベリングせねばならず、膨大なコストと時間がかかる。
 しかも、「ブラックボックス問題」が発生しやすく、解析プロセスがわからないため、万一トラブルが起きても原因究明ができず、対策の取りようがない。

 スパースモデリングでは、

 判断に重要な変数だけを残す、この「変数の間引き」がスパースモデリングの肝、人間のノウハウを事前に学習して特徴的な変数を探り、それをアルゴリズムに落とし込んでいく。

 AIの魔女は人間的な行動を起こすのだろうから、ディープラーニングとスパースモデリングが組み合わされた最強・最悪のAIに育ったのかもしれない。
 本を読んでみないと分からないが、”呪いが埋め込まれている”そうだから気をつけないと、・・・