うわさに聞くアメリカン・バレエ・シアターの公演をNHK・BSで放送するというので録画してみた。
先週の7月23日、上野の東京文化会館での公演を収録したもの、放送が土曜日の深夜ということなので録画して見ない限り眠ってしまう。
なんと主役のキトリを加治屋百合子なる日本人が演じているではないか!
案内を見る限り、23、24日の昼・夜公演をそれぞれ違うペアで演じているようで、層の厚さというか主役級をゾロゾロと抱えているABTの凄さを感じた。
バレエというと「白鳥の湖」をスグ思い出してしまう。終始踊りだけで表現するものと思っていたが、コレは違う。オペラよりミュージカルにより近い。勿論歌わないし、喋りもしない。でも充分にストーリーが伝わってくる。
一部、この踊りの意味は?と思ってしまう場面もあるが、
バジル役のダニール・シムキンは若くてキレが良い。それに較べ、加治屋百合子は回転で軸が安定していない印象を受けた。随分彼に支えられて助けられていると思う。
ABTの中では踊り子と森の精の女王を演じたヴェロニカ・パールトが安定して優雅な踊りだと感じた。
カーテンコールでも主役の二人以外に、彼女だけ花束を貰っていた。
このバレエを見て気づいたこと、それはバレエってソコ此処で歌舞伎のように見栄を切るということ!