兼高かおるが世界中で一番美しい街と称したのがパースの街、
それにはこのキングスパークが寄与しているのかも知れない。この公園の丘から眺めるスワン川に面したパースの街は美しい。
パースでも超高級住宅は7~8億円もするというが、川を望める家が高級の条件だそうだ。そこにいくと、この公園は街から至近で眺めも良く絶好の住宅地なのだが、先人は偉い。ここを開発当初から緑地として残すことを決定、しかも8割は原生林のまま残した。その広さはディズニーランド7個分というから、想像はつかないが途轍もなく大きいということだ。
ちょうどワイルドフラワーフェスティバルが開催されており、オーストラリア全土から集められたワイルドフラワーが地域ごとに植えられていた。
オーストラリア全土の山野草は約25000種、そのうち半分の約12000種は西オーストラリア州に、その内の4000種の8割がパース近郊に自生しているという。
オーストラリア産の花で日本でも有名なのがカンガルーポー、その花先がカンガルーの手先に似ているからという。これはレッド&グリーンカンガルーポー。
太古ゴンドアナ大陸が分裂し、アフリカとオーストラリアが分かれた証拠の木がここキングスパークに移植されていた。
まだ春になったばかりで芽が出ていないので枯れ木のように見えるがバオバブ。
西オーストラリアのワイルドフラワー固有種の代表がバンクシア、中々豪華な花だ。
葉はトゲがあって触ると痛い。
このバンクシアは山火事で種が燃えないと発芽しないという変わった増え方をする。
山火事が多いオーストラリアに好適な生存方法なのかもしれない。
ツアーでは30分ほどしかキングスパークには居られなかったが、ここはじっくり時間を掛けて見たり寛いだりする公園だと思う。
この後、ツアー一行は街中でおみやげショッピングへ、
DutyFreeのお店があるわけでもなく、ロンドンコートとかスーパー、デパートで普通に買うことになる。