「日経ウーマノミクス・シンポジウム」 拝見

 今日(11月10日)行われたシンポジウム、「花子とアン」の原作者村岡 恵理さんがトークセッションに出演するというので参加してみた。
   
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    村岡さんはよく喋られる方で、しかも実に分かりやすく纏まった内容であった。テーマは村岡花子の生涯、英和女学院の後輩である「日経ビジネス・アソシエ」編集長の泉さんとの会話の中で引き出された人物に「片山廣子」、「広岡浅子」なる名前、特に前者の歌人・翻訳家でもある片山廣子は白蓮、花子とのスリートップでの朝ドラも検討されたとのことで、かなり重要な関係だったのだろう。
 明治生まれの和魂洋才を地で行った生涯だったようだ。
  
 二番目のコモンズ投信会長渋澤 健氏のスティーブ・ジョブばりの講演は、些か唐突に始まり、盛りだくさんの例示紹介の中に、あれよあれよと終わってしまった?!
  
 三番目のパネルディスカッション「女性がいきいきと活躍するために」は、吉田さん、伊藤さんという子育てもそこそこにキャリアを積み重ねられたお二人と、同じく子育ての苦労を経験したコンサルタントパクさんの、これからバリバリ働くであろう女性に向けての苦労話兼覚悟せよとの激励かと聞こえた。
  
 自分としては、日本流の女性の働く環境創りがあってもイイのではないかと思う。
 あたかも育児休暇・休職など止めて職場復帰し、安価なベビーシッターのいない日本では、夫が職を辞して家事に専念するとか、両親に子育てを委ねるとか、という選択肢は相当に無理があるのでは?  それこそ貧困を深めてしまうとか、老々介護に子育てというトリプルパンチも起こりうる。
 それより、女性のキャリアが子育てで一時中断しても、職場復帰の暁には何年遅れかもしれないが、それを支え育成する企業風土創りの方が、長い目で見た女性の活躍の場を広げるのではと思った。
   
  大体シンポジウムは終わると、はいそれまでよ!となるのだが、今回はどうなんだろう?と考えさせられた。