アルマ望遠鏡の「視力2000」の実力

 まず、アルマ望遠鏡の存在を知らなかった。宇宙空間にあるハッブル望遠鏡の威力が凄いとは聞いたことがあったのだが、
 
  正式には、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計:Atacama Large Millimeter/submillimeter Array =『ALMA』、南米のチリ共和国北部にあるアタカマ砂漠の標高約5000メートルの高原に存在する、とか、
 直径12メートルのパラボラアンテナ50台を組み合わせたアンテナ群と、直径12メートルのパラボラアンテナ4台、直径7メートルのパラボラアンテナ12台の合計66台の可動式アンテナで超巨大電波望遠鏡を作り上げ、直径18.5キロメートルの電波望遠鏡に相当する空間分解能(=視力)を得ることができるのだという。
 想像もつかないのだが、今回15キロメートルの望遠鏡で観測したおうし座HL星の写真が公開された。
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  二枚の写真が並んでいるが、左側がアルマ望遠鏡で観測された約450光年先のおうし座HL星、同心円状の塵の円盤が見事に写っている。その大きさは右側の太陽系の約3倍、このガスの中から星が誕生していくと想像されている。
    
 この時の解像度が、0.035秒角(角度の1度の約10万分の1)で、人間の視力に換算すると2000、500キロメートル先(東京から大阪までの距離に相当)に置かれた野球のボールの大きさが見分けられる視力に相当というから、トンデモナイ遠視だな!
      
 その凄さは、Youtubeの動画を見ると分かる。これほどのズーム映像が撮れたら面白いと思ってしまった!!!!!