寒いとネットサーフィンになってしまうが、面白いネタが無い!

 大分前に読売新聞の書評欄に”量子力学で生命の謎を解く”なる本が載っていた。
 行きつけの本屋さんでは、その書評の載った新聞が貼ってあり、下に取り寄せ中とは書いてあったものの、その後ラックで見かけたことが無かった。
 
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 買われてしまったのかもとも思ったが、その後Kindle版のサンプルを開いてみて、買わなくて良かったと実感した。
 別にこの本が読むに値しないとか批評するのではなく、自らの問題として、最初に出てくる量子力学の概念についていけないという情けない状況だからだ。
 
 今また、msnのサイトから辿り着いた”現実になった「シュレーディンガーの猫」! やはりこの世界はふたつの現実が重なっていた!”という記事を読んでそれを実感した。
 
 「シュレーディンガーの猫」とは

箱の中に50%の確率で毒ガスが出る装置とともに猫を入れた場合に、箱を開けるまでは猫の生死を確認することができないため、箱のなかで「生存」と「死亡」の状態が重なり合っている、と考えるもの、量子は基本的に、この2つの状態、つまり重ね合わせという性質をもっている。
 
 ゼロでもないイチでもない、かといって0.5でもない。両方が共存していて、覗いた時にそれが決まる。生命の突然変異はそこから生まれるものらしい。
 
 その「重ね合わせ」の存在を実証した実験結果が出ていた。

 ボース凝縮という絶対零度(-273.15℃)近くまで冷却されると起きる現象で、たくさんの素粒子が、まるで一つの素粒子になったかのように振る舞うという性質を利用して、10,000個のルビジウムからなる直径数ミリの原子の雲を9mの高さの筒の中で打ち上げたら、その内の一つが54㎝の高さの違いを表示していた。
 
 というもの、これを以って「重ね合わせ」が確認できたというのだが、
 
 そんなものか?
 10,000個の素粒子の雲そのものが元から均一で無かった=温度差があったとか、
 筒の中の微妙な温度変化が差異を生じさせたかとか、
 ボース凝縮そのものに、完全に同一性を保つという保証が無いのでは、
 等々、色々と考えてしまう。
 
 そういう量子の性質を前提にした中身に、どうしても頭が固まってしまう!!!