アガサ・クリスティーの本はあまりにも有名、
古典的名作は往々にして読まないものだが、映画となれば別、
初めてその内容を知った!
出演人が凄い、よくこれだけ集まったものだ。
殺されるのはポワロにして、その顔が嫌いと云わしめた”ジョニー・デップ”、
この映画を見ていると実に安定感がある。古い作品を見ているかのような印象を受けたが(悪い意味では無い)、カメラを固定しての映像が多いせいだろう。
最近の作品は、どっしりカメラを据えてというより、絶えず上下左右に動き回っているものが多い。それらと較べると、探偵ものに相応しくジックリと謎解きに没頭できる。
エンドクレジットのバックに流れる曲を歌っているのは、出演者のひとりミシェル・ファイファー、
同じ列車に乗り合わせた登場人物、まさしくグランド・ホテル形式の作り方だった。
これは文句なく面白いし、考えさせられる面も、評価「4+」