既に話題になっている映画だが、
全世界が12秒間一斉に停電になった時、売れないシンガー・ソングライター・ジャックはバスにはねられ病院へ、
目が覚めるとこの世から”ビートルズ”の存在が消えていた。
自分の曲であるかのように披露している内に、エド・シーラン(本人出演)に見出される。・・・・
この発想はユニーク、もう二番煎じは効かないだろうが、
聞き馴染みのある曲が次々と”産まれてくる!”
ビートルズを聞いたことの無い人々が、もし今の楽曲の流れの中で、初めて聞いたら果たしてこの映画のように熱狂的に受けいられるだろうか?
自分は既に聞いているし、製作者や出演者達も当然素直に受け入れられるだろうが、本当に聞いたことのない少年・少女はどういう反応を示すのか興味が湧いた。
この映画はコメディでもあり、ビートルズの楽曲への賛美でもあり、商業主義への皮肉も込め、ラブストーリーに仕上がっている。
もちろん、ビートルズを冒涜するようなことは無い。
思った以上に楽しめる佳作だった。評価「5」