クラブツーリズム「からだに優しいトルコ10日間」 8 地下都市・お宅訪問

第8日目 後半 (地下都市カイマクル → 洞窟住宅のお宅訪問)
 
 早朝の気球遊覧を無事終え、ホテルに戻って着替えて観光に再出発、とは言え気球の遊覧時間が1時間以上となったうえシャンパン・パーティなどをしていたお蔭でホテル帰着が再出発の5分前、ここは「優しくない」行程になってしまった。
 
 まず向かったのが地下都市カイマクル、キリスト教徒がアラブ人からの迫害を避ける為に造った避難場所、数千人が暮らせたという巨大なもので地下8階建て、ということなのだが、その前に立ち寄った所が!
 
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 この大学の教授が流暢な日本語で品質の良いトルコの本物絨毯を買いなはれ!と力説する。
 トルコに出掛ける前から、娘から絶対に絨毯を買うなと釘を刺され、買うまいと強い意思で臨んだのであるが・・・・、確か佐川急便で届けてくれるハズだ。
 このご一行さまは随分と有難いお客になったと思う。
 
 更にラクダ岩を経由、
 
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 その近くの駐車場を本物のラクダが、
 
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 そして、次はカイマクルかと思ったがここで昼食、キャラバンサライ風のレストラン、調度品にも興味が湧いたが、何よりもトルコ独特の絵皿が美しかった。
 
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 そろそろ目的地へ、これは敵の侵入時に閉める石の扉、蓋?
 
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  中ではワインを醸造していたそうで、それ用に石が彫られていた。
 
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 その他にも穀物置き場とか、部屋とか、水平・垂直に複雑に入り組んで造られていた。凝灰岩なのだろうが、8階建てにしてよく崩れないものだと感心した。ただ地震で底が抜けた個所もあるようで鉄格子で蓋がしてあった。
 
 洞窟住居は今でも充分に使えるようで、我々の訪れたお宅は1800年代に造られたものだという。
 坂道を登って行くと、子供たちが遊んでいた。
 
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 その内の一人の女の子が家まで案内してくれた。その子の家のようである。
 何よりも、この家のお婆ちゃんの落ち着いた佇まいが素晴らしい。家で染色もしているようだ。
 
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 そう云えば、トルコでは田舎に行くにつれイスラム色が強くなるとともに、昔からの慣習で結婚した成人男子は一切働かないという。何をしているかと云えば同じような男たちが集まってチャイを飲みながら遊んでいるという。女性は家事、農作業、絨毯織りと一日中働きづめ、嫁入りの条件は良い絨毯が織れること!イスタンブールアンカライズミールといった大都会ではそんなことは無く共働きだという。
 この話を聞いてバスの中の女性陣は一斉にブーイング、「日本に生まれて良かった!」
 
 先ほどの女の子が弟の世話をしたり、我々訪問客にチャイを出したりと、既に働きだしている!?
 
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 では、お爺ちゃんは何をしているかと云うと、
 
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 まさにトルコの昔ながらの「男」らしく、どっしりと貫禄充分に鎮座している。この威厳は相当なものだ。
 我々の現地ツアーガイドの男性、多分40代だと思うが、今でも父親の前では身なりを正して敬語で話をするという。それだけ年長者が尊敬されるという風土が根付いている。
 
 ここのお宅、どこも綺麗な絨毯・キリムで一杯だった。きっと、このお婆ちゃん、お嫁さん、あるいはもっと前の代からの女性たちが織ったものなのだろう。
 
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 お爺ちゃんと取り囲んで、チャイを頂き、ブドウを食べながら記念写真を撮ったり、民族衣装を着せてもらったりと、大分お邪魔させてもらった。
 
 帰路、道で遊んでいる子供に写真を撮らせてと頼んだら、ちゃんとポーズを取ってくれた。
 
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 こうやってママゴト遊びをしながら、チャイの淹れ方を学ぶのだろうか?
 
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 今夜はカッパドキア泊まり、明日はネブシェヒルから飛行機でイスタンブールに向かう。最後の買い物地、エジプシャン・バザールが待っている。