「尿酸は悪者ではない」に驚きの発見

 痛風の原因とされる尿酸、尿酸値はそのバロメーターとして健康診断の時にも気になる指標だ。
 もともと尿酸は細胞核を分解した時に出てくるプリン体を体外に捨てる時に出来るもので、邪魔者だと思っていた。
 
 その認識を変えさせたのがこの記事である。
 
 
 1回読んだだけでは良く分からなかったが、尿酸はゴミではなく、ヒトにとって欠かせない抗酸化物質の筆頭としての役割があるという。
 
 人間はビタミンCを造れない。それは進化の過程でそうなってしまったのであり、抗酸化物質としてのビタミンCを体外から摂取するようになった。野菜、くだもの等々、ビタミンCを沢山含んでいるものがもてはやされるし、それをメリットとして宣伝もされている。
 でも、ビタミンCという抗酸化物質を失ったからだろうか、尿酸のビタミンCを凌ぐ抗酸化作用が血液中で有効利用されている。というより、必要に迫られて細胞核から尿酸を造りだしているのではないだろうか。そうでなければ血清中の抗酸化物質の半分を尿酸が占めることが許されるわけが無い。
 尿酸のお蔭で、酸素がしでかす様々な有害な反応が抑え込まれている、そう考えるとこれまでの邪魔者というイメージが完全に変わってしまった。
 
 ただ、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、その限度を過ぎると余分なものが痛風と云う悪さをしてしまう。尿酸を適度に排出し、ある程度の濃度を保つことも必要、健康な身体なら自然とそうなるのだが、不健康だと悪いスパイラルに入ってしまう。そこが難しいと思う。