コチニール色素

 コーチではない。
 コチニール、サボテンの表面につくカイガラムシから作られた「天然色素」で、赤色を出すために食品から化粧品、繊維など幅広く用いられているそうだ。
 
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 米スタバが19日、昆虫から抽出した着色料の使用を段階的に取りやめると発表した。
 「米国で販売している食品と飲料に天然のコチニール抽出物を使っているのは、消費者の期待に反していた」ということで、
 確かに、カイガラムシの分泌液を食べているとか飲んでいるとかを想像すると気持ちの良いものではない。
 
 虫由来の食べ物と云えば、「蜂蜜」などは虫由来の最たるものだ。でもコレは批難されない。
 ましてや、松につくカイガラムシが樹液を吸って出す分泌液を蜜蜂が集めて作った蜂蜜(パイン・ハニー)は虫由来の二乗に相当する。しかも大元は松の樹液だ。
 聞いてしまえばオエッとなるのかも知れないが、そうでなければそのクセの無い味を美味しいというだろう。
 
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 この差は何なのだろう?
 健康上問題が無いとしても、消費者の声、期待がスタバを動かしてしまった。
 
 「理屈」では「情」に勝てないという見本ということか、