「におい」の不思議

 日経新聞のサイトに「人格がわかる? なぜか生理的に響く「におい」の秘密」なる記事が出ていた。
       
 五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の中で嗅覚だけが、脳に伝達するルートが違ってフィルタリングされることなく直接届くのだそうだ。
 それがどういう意味を持つのかあまり語られていないが、赤ちゃんが目が見えない時期に母親のおっぱいを探すときに大事だとか、
 その機能が大人になっても失われることなく続いているのは何かしら意味があると思うのだが?
      
 一番先に環境or危険を察知するのが嗅覚だということなのかも知れない。あれこれ頭で考えることなく即座に判断させるために!
 この記事の中にもヘレンケラーが「においで人格がわかる。」と語ったと触れている。
 彼女ほど敏感ではないが、ひょっとすると自分も相手への好き嫌いを気づかぬ「におい」で判定しているかも知れない。
      
 「におい」は頭の中で再現出来ない。分析的に細かく表現できない、どうしてソムリエはワインの香りを独特の表現で云い表すことができるのか不思議に思うのだが、でもバラの香りを嗅いだとき咄嗟に前に嗅いだ事があると思いだす、素晴らしい記憶力だと感心する。脳直結の効果なのだろうか?
       
 香りが身体に与える効果・作用というものも、なまじっか取捨選択をしないで直接的に脳に響くお陰なのだろう。日経新聞のもう一つの記事に香りとの関連付けが表になっていた。
      
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