声の抑揚がTVとは違って、人をひきつけるような強弱、そして話は巧み、飽きさせない、笑わせる、その中にほんわりと本音と大事なことが、
表題の「日本人を幸せにする経済学」は笑いの中になんとなく見解が示されたように思う。
総合職という名のもとに、正社員の女性の数は雇用機会均等法以前の数字に戻ってしまった。その代わり非正規社員に置き換わって、
そして長時間労働を強いられて筋肉型会社をと突き進んでいるのは、日本・米国・英国の三ヵ国だけ、世界にはヨーロッパ型の働き方もあることをもっと知るべきだとも、
定時退社、年休消化100%、夏休み1か月以上、ときには昼寝付も、それでいて国民所得は日本を上回ってしまったイタリア、
今アメリカは活気を呈していると先日実感した。
ヨーロッパはあくせくせずに豊かな暮らしをしているとも実感した。
でも、なにか日本は仕事に追われながら景気が中々上向いていかない。
やはり、何か変なような気がする。
森永さんの話術は凄い、TVでも垣間見られる面白さはあるが、そんなものではない。話し続けたらどれほどネタがあるのか、もっと聞きたいと思いつつ約1時間半の講演は終わった。