「若い体を目指すなら“ミトコンドリア”を増やせ?」 → カロリー制限と運動

 ミトコンドリアという言葉は中学校か高校の理科の教科書に出てきたと思うのだけれど、
 だが、それが独自の遺伝子を持った別器官で一つの細胞の中に平均2000個も共生している云うと奇異な感じがする。宇宙人?
 またまた NIKKEI TRENDYの記事なのだが、長寿遺伝子のスィッチとして飢餓感が必要だという話と結びつくところがあるかもと、見入ってしまった。
 様々な専門用語にも翻弄されて、
 
 ミトコンドリアとは細胞の中にある小さな器官のひとつ。酸素を利用して、糖や脂肪酸からATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を作り出す。ATPは細胞の活動に欠かせない燃料であり、これがなければ心臓も動かない。
   
 とあるように、人間のみならずあらゆる動物・植物の細胞が生かされているのも、このミトコンドリアが細胞内でATPなるエネルギー源を供給してくれているからということになる。
 表題の「若い体」とミトコンドリアがどう結びつくのというと、「風と桶屋」の関係に似ていて、
 
 加齢や悪い生活習慣、運動不足
     
 ミトコンドリの生成減少+オートファジー(自食作用)機能の低下
     
 古いミトコンドリアの割合上昇
   (老朽化したミトコンドリは活性酸素を若いミトコンドリの5倍(5%)発生する)
     
 活性酸素は細胞の破壊等「老化の原因」
 
  と悪い循環に入ってしまう。
 
 それを良い循環にもっていくのが「カロリー制限と運動」という。そのメカニズムも難しい。
 記事の図柄を拝借するが、
イメージ 1
           AMP=アデニル酸(Adenosine monophosphate)
 
 要は新しいミトコンドリアをせっせと作って古いミトコンドリアと置き換え、活性酸素の排出を抑え込みつつ、細胞のエネルギーたるATP大量作って貰おうということだ。
 
 それには、まずATPを適正に消費しなければならない。その一つが「飢餓」であり、もう一つが有酸素運動と筋力トレーニング(基礎代謝の上昇)となる。
 
  カロリーを75%程度に抑える食事を続けていると長寿遺伝子のスィッチが入るという話を聞いたことがあるが、このミトコンドリア増強法と酷似するところがある。
  
 活性酸素のコントロールが老化のコントロールにもつながると云うことではないだろうか?
 とりあえずは、腹八分目から!