スズメのたしなみ!

 この頃は毎朝TV体操をしていると、スズメが何羽かベランダの手すりに停まってコチラを窺いつつ、ちゅんちゅんと催促するかのように鳴く。
 体操の切り替え時に、ベランダの戸を開けるとスズメはさっと逃げて行くのだが、近くの手すりに居たり、向かいの電線に飛びのいたりと、こちらのしぐさをじっと窺っている。
 少量のお米を鉄製の器にパラパラっとまいてやり、戸を閉めて体操に戻ると、音も無く手すりに戻ってくる。
 その内の2~3羽が早速お米を食べ始めるのだが、かならず1~2羽は手すりで食べている様子を見守っている。
 ここがいつも感心するところなのだが、その待っているスズメの為に先に食べていたスズメが席を譲ってあげる。1羽抜けると新しい1羽が加わり、また1羽抜けると次が入るといった具合に、独り占めすることなく必ず順番性をとっている。
 いつも行動を共にしている家族か仲間なのだろうか?
 
 そして、これがいつももっと感心するのだが、
  
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 さして大量にあげていないのに、今朝は5羽が来ていたので完食してしまうだろうと思っていたのだが、少しだけ残してある。
 自然界は弱肉強食の世界で、早い者勝ちかと思っているのだが、ことスズメに限っては、たぶん食料の共有という”たしなみ”があるように思えてならない。
 
 この残ったお米も昼ごろまでには、いつの間にか無くなっていたので、二番手に来たスズメにもチャンスがあったわけだ!