映画「マイ・インターン(The Intern)」 ”5”

 原題は”The Intern”、邦題は「マイ・インターン」、
 主役を誰とみるかによって、”The”なのか”My”なのかになってしまう。
 元々はロバート・デニーロに敬意を払って付けた題名なのだろうが、日本で公開された時は、アン・ハサウェイが社長だから、シニアの見習職を使用というより私用かもしれないが、さいごは掛けがえのない大切な”インターン職さん”という意味合いになっている。
  
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 アメリカには福祉事業としてシニアを雇用するという仕組みが本当にあるのだろうか?
 心からシニアの経験を活かしたいというより、お荷物かもしれないが社会貢献の一環で仕方なく雇用するという偽善的なものが、
 
 アン・ハサウェイ演じる女社長ジュールスも押しつけられたインターンロバート・デニーロのベンを最初は不要なお荷物と最初から決めつけていた。
 ベンはそういう雰囲気に流されることなく、40年の職務経歴・立ち居振る舞いで周囲の”若者”をたちどころに仲間に変えていってしまう。それはジュールスも同じ、
 
 こういうベンのような働き方は、シニアにとって、デニーロは実年齢72歳で70歳のシニア役を演じているが、理想的な在り方だろうと思う。
 怒ることなく、偉ぶることなく、身ぎれいで、自己に忠実に、誠意を込めて、全てをこなす、仕事も私生活も、
 ”そんな人に自分もなりたいと思う!”、そう思わせる映画であった。
 
 久しぶりに大満足出来た映画である。
 悪い人が一人も出てこない、ジュールスがCEO候補との面接で会った人は彼女の言を借りれば問題ありの人だったかもしれないが、場面には直接登場しないので、結局イイ人々の周りで起きた出来事の映画になっているのが、少し”出来過ぎ”の感はあるものの、イイ気分で見終わることができたので、ここは奮発して評価””、