銀座エスコフィエで伝統フレンチのランチを

 「天皇の料理番」で秋山徳蔵がパリのホテル・リッツで師事した料理長がオーギュスト・エスコフィエ、その名前を冠したお店が銀座の”エスコフィエ”、ソニービルエルメスの間の通りを新橋方向に少し入った左手にある小さなお店、手前の米料亭「八代目儀兵衛」に並んでいる人々の先にある。
  
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 今日のランチは天皇の料理番に因んだ”エスコフィエ.クラッシックランチ”(税・サ別¥4,000)
   ☆サラダ・ド・グルマン
   ☆本日のポタージュ(牛蒡)
   ☆鮮魚のフェルナン・ポワン
   ☆パン
   ☆デザート
   ☆コーヒー

 まずパンが出てきた。特にバターとかオリーブオイルとかは付いてこない。
 このパン、もちろんフランスパンは香ばしく、側はパリパリ、中はフワフワで、そのままだけで充分美味しい。ただ、食べ過ぎると他の料理が入ってこなくなるので控えめにした、一切れが大きいし、
  
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 次はサラダ、
 このサラダ・ド・グルマンは贅沢、大きく目立つのは天使海老、左にテリーヌ、右に鴨ロースト、奥に帆立、カツオ、三種類のソースと、クルミ和えのドレッシング、これだけでお腹は大分満たされる。
 
 本日のスープは牛蒡と聞いて、一体どんなのが出てくると思ったら、こってりしていて、甘みのある牛蒡の味が微かにする。塩は使っていないかと思うほど薄味、忘れたわけではないと思うが、
 
 メインは平目のフェルナン・ポワン風、フェルナン・ポワンは三つ星レストラン「ラ・ピラミッド」のオーナーシェフ、彼の作風の平目のムニエルということだろう。平目と云われたが、鯛と云われても分からないほど、厚みがあって甘みがあって味があって、これは美味しいと思った。
  
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 デザートは5種のフルーツとリンゴのムースとリンゴのシャーベット、ソースには洋酒が含まれた大人の味、果物尽くし、勿論満足、
 コーヒーは、我が家のブレンドに最も近い好みの味、ドリップとしてはかなり濃い目、鼻に抜ける芳香がちゃんとある!
 
 エスコフィエの店内には沢山のフランス画家の版画が飾られている。特にベルナール・ビュッフェの作品が多いようだ。他にカトランとか、
 
 エスコフィエのフレンチは確かに”伝統”なのだろう。見た目の奇抜さより、それぞれが食べて、飲んで、しっかりと美味しい。素材とか、ソースとか基本に忠実なのだろう。年に何回かはこういった昔ながらのカチッとした料理を食べてみたい。