メーカーサイドが開催する視聴会なので、どういう構成かと思ったのだが、解説者にAV評論家の潮晴男氏を立て、BD、UHBD、ハイレゾなどのソースを7.1Ch分をRX-A3060で+リア2Ch分をRX2010で再生するというもので、4KプロジェクターのSonyのVPL-VW1100ESを用いていた。
スピーカーにはヤマハのではなく、潮氏の提案でKEFを持ってきたのは異例だろう。
潮氏の柔らかい話しぶりと、ヤマハ関係者、技術開発者の声を交えながら、宣伝くささなしに、映像の凄さ、それを補う音の重要さを教えてくれた。
2ChのリニアPCM音源を、アンプの新再生モード:エンハンストで再生したときのコンサートホールさながらの音の広がり感は素晴らしかった。
またマッドマックスの映像・轟音は多分映画館さながら、あるいは凌いでいるのかも知れない。この大音響を我が家にもあるRX-A3010は出せるのかも知れないが、ご近所迷惑でとてもココまで出せない。そこが映画館、視聴会との再生環境の違い、能力は有りながらもそれを活かしきれない。
ウルトラロージッターPLL回路の効果のほどを、Off,On第一段階、On第三段階で聞き分けてみるという実験があったのだが、OffとOnの違いは如実、第三段階が最も自然に聞こえた。どうして全てを第三段階に固定しないで、OnOff,段階コントロールを設けているのか理解できなかった。
それにしても、あの小さなアンプでこれほどの音が出せるのかと驚いた。
コンサートや映画の迫力は身体中に伝わってくる大音響にある。この視聴会でもそれが再現できるというRX-A3060の力を実感させてくれた。
この機種には、勿論60シリーズの三兄弟は4K映像のパススルーと4Kアップスケーリング機能を持っている。
4Kの再生環境を整えるには、4Kディスプレイは当然だが4K対応のAVアンプも必須なものとなる。そういう意味で、自分にとって現在のA3010の後継機としてA3060は最有力候補となった。
あわせ、4Kディスプレイとして4Kプロジェクターも選択肢に入ると実感した。
会場は冷房がよく効いていて、1時間半の視聴会が終わったら完全に身体が冷えきっていた。