分かりやすい話とそうでない話、氷、がん、土星の環

 ネットの記事を読んでいて、大体は読み進んでいくうちに内容を理解しつつ、納得したり、反省したり、反発したりするものだが、たま~に何回か読んでも理解できない記事がある。
 
 まず、理解が極めて難しいと思ったもの、
 ”氷の表面は氷点下でもなぜ濡れている? 150年間の謎が解明”
 
 150年間の謎を解明したのだから、画期的な素晴らしいことなのだろうが、難しい。
 現象の確認はされたが、どうしてそうなるのかは解明されていないのではと思うのだが?
 
 「従来の定説に反し、水はそれ自身の固体である氷を完全に濡らすことができないため、疑似液体層は平衡状態では安定に存在できず、蒸発することが分かった。一方、氷表面がある一定の氷の成長条件あるいは消化条件を満たした時のみ疑似液体層が生成されることも突き止めた。これは、疑似液体層が水蒸気から氷へと相変化する(もしくはその逆)過程で過渡的に生み出された中間状態であることを強く示唆している。」
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 水蒸気から氷を経て、昇華して水蒸気に戻る両過程において擬似液体層が氷表面に存在する!
 
 次は分かりやすかったもの、
 ”「膵がん、肺がんは予後不良」─がん登録2014年集計が突き付ける「ある日突然進行がん」という現実”
 
 今、誰しもが”がん”に対してナーバスになっていると思うのだが、これはナーバスであるべきだという実態を踏まえた内容になっている。
 「定期的に健康診断を受け、体から発せられるかすかな異変に耳を傾けるべき」
 
 推論だが分かりやすかった!
 ”土星の環の起源は近くを通ったカイパーベルト天体”
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 天王星海王星の環も同様なメカニズムで形成されたようだ。しかも環になっているのは破壊された天体の0.1%~10%程度、残りはそのまま飛び去ったのだろうが、どうなってしまったのだろう?
 
 記事を書く人も大変だなぁとつくづく思う。自分の得手分野の事だろうが、ニュースになり得るのはいつも新鮮な話題、
 理解しつくすのは至難なことだろう。