伝送技術は既に8K

 世の中、まだ4KTVが売れ出したくらいで実験放送的な4K番組はあるものの、本格的な4K普及には至っていない。
 今の地デジやBS、あるいはブルーレイ並に自由に4Kの映像が見られるようになるのは、もっともっと先の話である。
 にも係わらずというか、当然のことなのかも知れないがHDMIHigh-Definition Multimedia Interface/高精細度マルチメディアインターフェース)規格は8Kに対応できるHDMI2.1を発表した。

 現在の規格は2.0a、
 2.0で4K50・60に対応し、2.0aでHDR (High Dynamic Range) フォーマットに対応した。
 やっと今、眩しい4KTV画面が出始めたばかり、HDR素材が極少数なのでDisplayは宝の持ち腐れ状態にある。
 
 そもそも8Kとはどんな状態なのか、今回の新規格2.1の説明に使われている画像は、分かりやすい。
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 ハイビジョン(今のTV並み)と同じ画質とすれば、4Kはその4倍の広さを、8Kは16倍の広さをカバーできる。でも現実問題、家の中のTVを映画館並みの画面サイズにしようがない。
 それゆえ、同じ画面サイズに16倍の密度に圧縮した、それはそれは美しい超細かい映像が映し出されるであろう!ということになる。
 それが本当に必要なことかどうかはよく分からない。個々人の資金状況に係わってくるだろう。
 
 ただ、規格としてはそういった映像がやり取りできる仕様を決めておこうということで、今回の2.1が制定された。
 こういった”先取り”は、何事につけ大事だと思うが、こうもスパッと登場する例は少ないと思う。