映画「ある天文学者の恋文」 4+

 TSUTAYAのマイナーなラックに置いてあったこの作品”ある天文学者の恋文」、
 主演はオルガ・キュリレンコジェレミー・アイアンズ、音楽;エンリオ・モリコーネに惹かれて借りてみた。
 気付かなかったのだが、監督はジュゼッペ・トルナーレ、”ニュー・シネマ・パラダイス”の監督だった。

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 死してなお想いを告げる天文学者、ある意味亡霊的ストーカーでもある。
 だからこの作品には好き嫌いがあると思う。
 天文学者を演じるジェレミー・アイアンズは、自分としては暗い雰囲気で好きではないのだが、仕方ない。
 彼EDOが生身で演じるのは、彼女AMYとホテルで別れの挨拶をする場面だけ、後はメールか手紙か、CD・SDカードを再生した動画だけ、それと向き合うAMYの独り舞台だ。
 
 今見る超新星の爆発は数十億年前の過去の出来事、天文学とは過去からのメッセージを紐解くもの!
 
 オルガ・キュリレンコの演技が良かった。主演女優賞ものなのだが、
 エンリオ・モリコーネの音楽が切ないというのか綺麗な旋律というのか良いと気付くのはエンドクレジット、それまでずっと流れていたのだろうが場面に溶け込んでいたのだろう意識しなかった。
 見終わってからの気持ちは、”ニュー・シネマ・パラダイス”を見終わったときに似ているかもしれない。
 これは佳作だと思う。面白い作り方でもある。題名が説明的で注目を惹かなかったのか、
 EDO役さえ違っていれば満点ものなのだが、「4+