映画「ゲッティ家の身代金(All the Money in the World)」 評価 3+

 不勉強ながらゲッティ家そのものを知らなかった。
 サウジからの石油輸入で財をなした、ハドリアヌス皇帝の子孫と称する、お金から名誉欲に移行しつつあった金持ち、

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 彼の孫ポールが誘拐され身代金1700万ドルが要求された。
 はて、ゲッティはどうするか?

 ポールの父親はその時麻薬に溺れ、離婚調停中、金か親権かで揉めていた。
 その最中に起きた誘拐事件、
 これは実話に基づくフィクション、

 前半、頑張りました。中盤、中だるみ。終盤、何を云いたかったの?
 17歳の孫ポールは、身代金に値するかと思うほど、そこは名家というクレジットのお陰、
 それを何とかお金で救出したというドラマに仕立てるのは大変だっただろう。

 ゲッティ役のクリストマー・プラマーは、ケビン・スピシーがSEXスキャンダルで降板した代役、
 この映画自体のアメリカでの興行成績も惨憺たるものだった。

 ゲッティに共感できないから、映画にも共感できない。
 ゲッティを誉めたかったのか、貶したかったのか、どっちつかずの映画。 評価「3+