本紹介に見る”ふ~ぅん!”

 オンライン雑誌の本紹介の中に、”ふ~ぅん、なるほど~!”と思わせられるものがある。

 今日見つけたのはこの二つ、
 一つ目はPRESIDENT Onlineの 「万能の天才ダ・ヴィンチにもあった「3つの欠点」  それでも欠点を直さなかったワケ」
     https://president.jp/articles/-/30521
 二つ目は東洋経済オンラインの「日本の独自文化「盆栽」と「緊縛」の密接な関係 「支配−被支配」の深い精神性を考える」
     https://toyokeizai.net/articles/-/226532

 ダ・ヴィンチの三つの欠点とは、画家として、
   ①遅筆 ②未完成作品が多い ③指示を無視する
   絵を依頼したのに、納期を守れない。
   だいぶ描いたかと思ったら、完成させることができない。
   完成したかと思いきや、依頼した内容が反映されていない。
 でも、
   「遅筆」であるということは、それだけ丁寧であるということ。
   「未完成」であるということは、それだけ考え抜かれているということ。
   「指示を無視する」ということは、裏を返せば、オリジナリティーが高い作品ができるということ。
 ダ・ヴィンチは、
   「人はみな、我流で制作しては、自分は描くのが上手だと思っている。このような欠点は、自然の作品から一切教えを受けずに制作し、作品をたくさんつくることだけを考えている人たちに見られる。画家は自分自身と対話しながら、自分の見ているすべてのものを熟考し、そこから最も卓越した部分を選ばなければならない」(ウルビーノ稿本)
 
 ダ・ヴィンチイノベーションよりリノベーションの方が得意、その三つの基準は、
   先人の発想を学ぶこと。
   既存のものに自分のメッセージを加えること。
   見た目を洗練させ新しく見せること

 なるほどと思っていた次に出会ったのが盆栽と緊縛、
   盆栽が植物の性質や癖を知り尽くさなくてはいけないのと同様に、緊縛は相手の性質をよく知ったうえで、肉体、そして精神をも縛らなければならない行為だ。
   相手の美しさを最大限に引き出し、美しい姿形にしてこその緊縛である。
   そして、盆栽が植物の自立性を阻んでいるのと同様に、緊縛もまた、身体の自由を奪い、拘束することで、意志を剝奪し、身体を道具化している。
   
 ダ・ヴィンチのリノベーション基準と、盆栽、緊縛に相通じるものがあるように感じられた。

 そしてこのケーキにも、

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