麦ごはんといえば、あの真ん中に線の入った押し麦の硬さとポロポロ感で、正直美味しいとは思っていなかった。ただ、健康に良いということだから偶には、と思っていた。
どう健康に良いかも定かには知らなかった。
その押し麦の特集を先日NHKの「あさイチ」で放送していた。
押し麦の正体は「大麦」、「小麦」と違って主食の立場は取れなかったので脇役的扱い、でも水溶性食物繊維の多さから最近健康食品として特に脚光を浴びて来ている。
番組の中で、その健康食品たる所以が「βグルカン」にあることを紹介していた。
「便通をよくする働きがある不溶性食物繊維に対し、水溶性食物繊維は小腸でネバネバの状態になり、ゆっくりと消化されるため、糖の吸収がゆっくりとなり、血糖値の上昇を抑える働きがあります。さらに、腸内環境をよくする働きもあることが分かっています。」
糖質ダイエットは続かないが、押し麦ダイエットなら続けられるかも知れない。
でも、ポイントは如何に美味しく押し麦を食べるか、
番組の中で紹介していた京都老舗料亭の「ふっくら麦ごはん」を実際に作ってみた。
押し麦の割合は30%程度ということなので、計測しやすいように白米240ml、押し麦120mlとした。
一番のポイントは大麦が完全に吸水するように2時間は浸水させること!
炊くときの水の量は、普段より若干多め位にしたが、
炊きあがりは軽い押し麦が上にふっくらして並んでいる。色は白米とほとんど変わらない。線はある!
これをかき混ぜ、番組では10分ほど蒸らすとあるが、このままでも充分、炊飯器によって違うのかも、
このモチモチ感は本当に麦めし? と思ってしまう。
そして実に甘い。お米のせいか、充分に浸水した大麦のせいか、
これなら、白米100%でなくても充分にOK、これほど麦めしが美味しくなるとは思ってもみなかった。
たった2時間、充分吸水させてあげるだけでこれほどまでに変化するということ、もっと早く知りたかった!
ついでに大麦つながりで、
自分が好きな「麦こがし」、勉強不足で「小麦」を炒ったものだと思い込んでいた。
実は「大麦」を焙煎したものだった。
食べる時に大量のお砂糖をまぶすのだが、糖質を抑えるとしても、大麦効果だけでは不足するかも知れないので砂糖の量を減らさねば!!!!