食用油についての強烈なムック本

 ここに書かれていることを100%信じて良いものか、実は躊躇している、それほどまでに強烈な印象を受けている。
  

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  綜合図書から発行されているムック本(¥1000+Tax)、
 そもそも油は
  
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 飽和、不飽和で二分類され、そのうち不飽和が一価、多価で分かれ、多価が更にω3、ω6に分類されていく、とこの本で説明されている。
  
 ω6脂肪酸の代表格がリノール酸、それが体内でγリノレン酸に変わり、更にアラキドン酸に代謝されていく。
 一方のαリノレン酸の代表格がエゴマ・しそ油、亜麻仁油などで、体内でEPA → DHAに代謝されていく。
  
 これら脂肪酸は相互に合成・還元反応が起きる仕組みのようなのだが、
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 残念ながら、ヒトを含めた動物はΔ15-脂肪酸デサチュラーゼを有さないので、リノール酸からα-リノレン酸を自ら合成することができない、これが出来るのは植物や微生物、
 
 では何が問題なのかというと、リノール酸から生成されたアラキドン酸がホルモン様物質を作り出し、体内で炎症を引き起こすということ、それにより花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー症状を促進し、さらには炎症によりガン、動脈硬化にも影響するという。
 また、リノール酸は脂肪組織に蓄えられた中性脂肪の中でどういう訳か、エネルギーに使われにくく溜まりやすい。その為、インスリンが糖代謝を促しても貯蔵庫が満杯のためブドウ糖の取り込みが出来ず血糖値を上げ、糖尿病に結びつく。
 
 αリノレン酸からDHAへの代謝リノレン酸からアラキドン酸への代謝は共通なので、摂取する油の中でαリノレン酸の割合が多ければ、それだけγリノレン酸、アラキドン酸の生成が抑えられることになる。
 リノール酸を含まない食品は、甲いか、トップシェルの缶詰、植物性のクリームパウダーくらいで、逆に普通の食事でリノール酸をゼロにすることが出来ない。
 というわけで、αリノレン酸を摂りましょうというのが、この本、
 
 オリーブオイルにも触れていて、コチラはω9系、飽和脂肪酸オレイン酸が主で、リノール酸αリノレン酸も含んでいる。
 飽和脂肪酸オレイン酸に変わっていくが、そこから先への変化は無く、そのまま小腸から吸収されるという。リノール酸のような健康被害はもたらさないが、健康効果も期待できない。コレステロールを下げたり、動脈硬化を予防する力もないという。
 
 健康被害をもたらさないといえば、バターやラード、牛脂はほとんどが飽和脂肪酸オレイン酸なので、逆にリノール酸を主体とした植物油より安心、ただ筋肉や脂肪組織に安定的に蓄積されるから、量はほどほどにということである!
 
 まぁ、衝撃的な内容であった。でも、なんとなく分かるような気がする。
 
 参考サイト