那須からの帰還は波乱(詳細版)

 那須モンゴリアンビレッジ・テンゲルのチェックアウト時刻は10:00、
 宿泊客の中で車で来ていないのは我々だけ、でも親切なサービスとして最寄の観光地まで車で送ってくれる。そこでお願いしたのは南が丘牧場に送ってもらうこと。
 
 予定では南が丘牧場でゆっくり時間を費やし、昼食も済ませて13:51のバスで黒磯駅まで行き、そこから電車で一駅、那須塩原駅から新幹線で帰る積りだった。
 
 でも、
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 夏のオンシーズンと較べて、この閑散たる風景は・ ・ ・
 人に遭わない。動物も羊と山羊、馬とロバがいるだけでなんとも寂しい限り、とても昼過ぎまで時間を潰す環境ではない!
 名物のロシアの黒パンとミルクジャムを買えただけでも良しとして、あと15分後にやって来る一日2本のバスに乗ることにした。
 行き先は黒磯駅! 黒磯駅周辺なら何かしら散策して時間も潰せるだろうと、
 
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 この風景を見て、NHKの”鶴瓶の家族に乾杯”を思い出してしまった。シャッターは閉まり人影なし(前を行くのは旅行者)、
 スグ先にある温泉まんじゅう明治屋に寄ってみることに、
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 店奥で温泉まんじゅうと桜酒饅を食べ較べてみた。
 温泉まんじゅうは漉し餡、酒饅は粒餡、漉し餡の勝!
 
 折角なので街を散策、向かったのは黒磯神社、
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 真っ白な鳥居が目を引く、境内はかなり広く本殿も立派、その右手前にお雛様のように並んだ神様が、珍しい!!!
 神社を出て街中をあるいていると、やたら大谷石?で造られた蔵や塀、建物が目立った。
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 先ほど入った明治屋さんも石造りだった。
 これで街中散歩は終了、まだまだ新幹線の時刻までたっぷりある。昼食もまだ、ということで少し先の白河まで行くことにした。先日の震災復興イベントで白河ラーメンを買ったことだし、きっと駅前にはラーメン店があるに違いないと、
 
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 旅先での天気ににはめっぽう強いのに小雨が降ってきた。
 駅舎隣の観光案内所で近くのラーメン店を聞いたら、駅前大通りを少し行ったところに一軒ある、が今日は休みだった!と、
 昼食は暫くお預けにして、駅反対側の小峰城址公園に行くことにした。
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 駅反対側に通じる地下道の入り口からして山門風、
 紅梅の先に三重櫓、中々美しい構えだ。
 驚いたのは櫓の木組みの複雑さ、平成3年に木造で復元されたものだが、松平定信が櫓の実測図を作らせていたのが役立ったとのこと、国の指定史跡に認定されている。
 お城見学も一段落、駅に戻って駅接続の駅カフェで昼食と思ったら、どっこい、今日は貸切、歌声サークルの集まりのようだ。
 
 まだまだ新幹線の発車時刻(16:02)までゆとりがあるが、念のため白河駅黒磯駅までの電車時刻を確認してみたら、14:26、15:27、1時間に1本!
 白河から黒磯まで約30分、ということは14:26の電車に乗らなければ間に合わない!!!
 時刻は13:45、急遽駅向かいの手打ち蕎麦のお店に入って昼食を、30分以内に食べ終わって駅に戻らないと、・ ・ ・
 こんな時に天ぷら蕎麦など時間の掛かりそうなものを頼むのではなかったと後悔しつつも、20分で食べ終え、発車時刻10分前にホームに立つことが出来た。
 
 黒磯駅を挟んで、東京方面は宇都宮線、白河方面は東北線と発着ホームが異なり、弧線橋を渡ることが必要。白河から着いた電車と那須塩原に向かう電車との乗り継ぎ時間はたった3分、結構慌てないと、

 結局、45分ほど那須塩原駅で新幹線を待つことになってしまった。
 
 帰路は想定外が多すぎた。南が丘牧場、黒磯駅散策、白河ラーメン、電車接続、
 でも、イレギュラーがあればあるほど、そしてそれらを無事切り抜けることが出来たからこそ思い出深い旅になった。