コンクリ100年時代の予感、

 コンクリートの寿命は60年程度と云われており、マンションも60年を過ぎると取り壊しせざるを得なくなる。
 既存のコンクリート建築ではどうしようもないことだが、新しい技術で自分でヒビ割れを直す「自己治癒コンクリート」が開発されている。

 ヒビを自力で直すコンクリート、CO2の大幅削減に貢献
   https://forbesjapan.com/articles/detail/69250

 その仕組みは、
  酸素と水に反応するバクテリアと、その餌となるポリ乳酸を混合したもので、それをコンクリートに混ぜて施工する。
  酸素や水に触れなければバクテリアはコンクリートの中で200年間眠り続ける。
  ヒビが入り酸素と水が浸入するとバクテリアは目覚めて活性化し、ポリ乳酸を食べ、炭酸カルシウムと炭酸ガスを排出する。
  炭酸カルシウムはヒビ割れを埋め、炭酸ガスはコンクリートから溶け出したカルシウムと結合して、さらにヒビ割れを埋める。

 しかも、
  コンクリート1トンを生産するときに排出される二酸化炭素量は0.8トン、建築工事全体の排出量の3割にのぼる。
  長寿命のコンクリートを使えば脱炭素に大きく貢献できる。
  メンテナンス工事の費用の大幅削減、受益者負担の軽減が見込まれ、安全性も高い。
 
 既存のコンクリートと新開発のコンクリートのCO2排出とメインテナンスの違いを比較した図がコチラ、

Concrete.jpg

 既存のコンクリートの補修に応用できないものだろうか?
 使用対象は多岐にわたると思うのだが、