ボストン美術館展

 6月10日までということなので、貴重な日本美術品を見ることにした。
 
イメージ 1
 
 入場待ち時間は20分、その待ち行列の流れの一瞬、スカイツリーが建物の間に高くそびえるのが見える。この写真の先の方、スカイツリーの下あたりにある人だまりはスカイツリーを写そうとする人々、でもそこでは位置関係で建物の半分くらいの高さにしか見えない。
 
 展示会場も人でいっぱい。人越しに説明を読み、少し離れて作品を見るしかない。
 「第一章 仏のかたち 神のすがた」に選ばれた作品は、日本にあれば国宝や重要文化財クラスというものとか、さもありなん。何より保存状態が素晴らしい。
 中でも「一字金輪像」と「如意輪観音像」に惹きつけられた。
 
イメージ 2
 
 「第二章 海を渡った二大絵巻」はガラスにへばり付いた人々で至近で見ること能はず、ガラスの上部に表示されている写真を見た方が分かり易い。実物もたまにチラ見しつつ、
 
 「第三章 静寂と輝き」の山水画は、そういうものかで足早に通過してしまった。
 
 「第四章 華ひらく近世絵画」は、光琳若冲といった馴染の名前で分かり易く、そして今なお通じる新鮮さをも持っていた。
 
 「第五章 奇才 曽我蕭白」は、飛び抜けて圧倒される。この素晴らしさを見抜いて収集に努めたフェネロサに感謝したいくらいだ。その大胆な構図、必要にして充分な筆、ユーモアは今でさえ真似できない凄さがある。
 
 「第六章 アメリカ人を魅了した日本のわざ 刀剣と染色」は刀と能装束、備前長船とか聞いたことのある銘がある。能装束はどれも素晴らしいものばかり、それらが売られていってしまったという背景は残念でもあるが、アメリカ人を魅了する効果があったのなら大いなる役割を果たしてきたとも思う。
 
 それぞれに素晴らしい作品だが、美術品として丁寧に保存され公開されてきたことは、海外に渡ったとはいえ良かった。10万点の収蔵品というからもっともっと目に触れない傑作もあるのだろう。貴重な90点が里帰りして、日本で見られることは有難いことである。
 
              http://www.boston-nippon.jp/
 
 上野公園に出来たスタバ、和風でシャレている。
 
イメージ 3