巨大太陽フレアの心配

 NASAでは太陽観測衛星で太陽活動をWatchしているが、ここ数年で最大規模の黒点群が観測されたようだ。(左端がAR1520、右端がAR1515[M6.9 Class])
 
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 この黒点からフレアが発生し、高エネルギーの荷電粒子が地球に到達すると電離層に影響を与えたり、磁気嵐で電子部品に電磁パルスの影響が出たりする。また、高圧変圧器が故障すれば送電がストップしてしまう。
 今回の黒点活動がどのレベルのフレアを発生させるかは、確率的に中規模のMクラスが80%、大規模のXクラスが25%とされている。問題はフレアが発生した時、粒子の放出される方向が地球直撃か、ずれてくれるのかだ。それによって影響は大いに違う。
 これからAR1520の黒点群は地球方向に向きつつあるという。
 
 この太陽風は極点に強いオーロラを発生させる原因にもなるが、気候変動の要因にもなるとされている。
 
 いずれにしても大規模太陽フレアはイイ影響が無さそうだ。1億5千万Kmの彼方の現象が地球に影響を与えるとは、なんとも凄まじいエネルギーだ。そのほんの一部でも発電に振り向けられないのだろうか?