確かに食べ物や運動で、”カラダにいい”と何処かで聞いたり、見たりして実行にうつしていることがあるが、どこがどうイイのか、ちゃんと解き明かされているのか、実績として信頼のおけるデータがあるのか、突き詰めて納得したことは稀かもしれない。
ノーベル生理学・医学賞の対象となった”オートファジー”の仕組みがどうなっているのか、TVの報道番組や新聞で紹介していたが、いらなくなったタンパク質をちゃんと分解して一日に必要なタンパク質の半分量を再利用する仕組みのようだと思っている。
この日経Goodayの解説は改めて理解を深めるために読むに値した。
”細胞内をリサイクルする仕組み「オートファジー」の不思議”
オートファジーには2種類あるという。
1.ランダムに起きるタイプ
たまたま膜の中に入ったものを、古いものも新しいものもまとめて壊すアバウトなやり方
2.古くなったターゲットを狙って壊すタイプ
傷んだミトコンドリアなどを特別に標識し、取り込んで壊す
特に感心したのは、生まれた直後の新生児のときに非常に活発になっているということ、
「胎児にとって子宮の外は全くの別世界。新しい生活に合わせて、体を作り替える必要があります」。このとき細胞の中身も急速に入れ替わっているらしい。そのため、胎児型のたんぱく質を壊す大規模なオートファジーが起きる。」
これこそタイプ2の目的型の典型だろう。
まさに、オートファジーは”カラダにいい”ことをしてくれている。
同じ日経Goodayの記事なのだが、
” カラダにいい!がカラダを壊す”
「運動をすればカラダにいい」
「有酸素運動はカラダによい」
常識のように思われているが、その”常識”もまた疑ってみる必要がある!とこの記事はわかり易く解説している。
詳細は書ききれないが、「楽しむ」というスタンスがあるなら運動も食事もカラダにいい、だが「健康のため」になった途端、様相が変わるとしている。
続きを知りたくなったが、2015年の記事、本を買うしかないのかな?
”世間にあふれるさまざまな情報を取捨選択できる知識を身につける”ことは必須かもしれない。