ヴァイオレンスものとも思ったが、少女の姿もあり、意味ありげだったので、(日本版BD)
ところが偶然だったが、主人公ジョーを見て、あれっキリスト!
ホアキン・フェニックスという男優は昨日初めて知ったのだが、その”キリスト”が主人公と云うことは完全なる悪者でもなさそうだと、半ば安心して見始めた。
ジョーは自分のことを映画の中で云っているように“頼まれ殺し屋”、
至近の仕事は行方不明になった少女を救出すること、その時に監禁している悪者は消える。
その後請け負ったのは連絡を絶った上院議員の娘ニーナを救出すること、
救出後上院議員が迎えに来るのを待っていたら、議員が飛び降り自殺、直後警官に扮した殺し屋に命を狙われ、娘ニーナはさらわれてしまう。
その後ジョーに仕事を斡旋した人物、ジョーが面倒を見ていた老母と、次々に殺されて行く。
とても緊張する映画であり、フラッシュバックで出て来る子ども時代、ビニールを被った姿等々、何かと考えさせられる。
”正義の殺人”は許されると思ってしまうところが怖い。
”You Were Never Really Here”という原作を映画化したものだが、何と訳せば良いのか、
「決してココにはいなかった」、現実と夢想の境が無くなった状況を表すのか?
邦題”Beautiful Day”は映画の最後にニーナがジョーに語りかけた言葉、
これはサスペンスものとして良く出来た作品だと思う。 評価「4+」
殺人ものでなければ良かったのだが、そうなるとストーリーが成り立たないのだろう。