あのガタカのイーサン・ホーク、マンマミーアのアマンダ・セイフライドの共演に惹かれて借りてみたものの、
これは相当に暗い!
原題は”First Reformed”、最初のリフォーム?ではなく、250年の歴史をもつ「第一改革派教会」そのものを表している。
この教会の牧師トラー(イーサン・ホーク)は死を自覚して、その日まで手書きで日記を書くことにした。
ある日、ミサの後メアリー(アマンダ・セイフライド)から夫マイケルと話して欲しいと頼まれる。今日は仕事があるので明日の午後、
マイケルとメアリーは環境保護活動家、メアリーの妊娠について、産まれてきた子どもが2050年に現在のマイケルと同じ33歳になった時の地球の状態を心配してマイケルは産むことに反対していた。
2回目にマイケルと会う予定を入れたものの、マイケルの都合で変更され公園の入口に呼び出されたトラーはそこで彼の自殺体を発見する。
トラー自身は、息子を軍隊に志願させ、イラク戦争で失っている。そのせいで夫婦は離婚、元妻はFirst Reformed教会の親教会で働いている。
その親教会は、環境破壊している大企業からの多額の寄付で存立していた。
主キリスト、信仰、夫婦関係、病気、環境保護、教会の運営等々、どれもが重く暗い内容で、しかも明りの少ない画面で展開する。
そしてパチッと音がして画面は真っ暗になる。電気のブレーカーが落ちたのかとあたりを見回してしまったが、それが終わりだった。
これは何を意味するのか?
よく2時間近く我慢して観たものだ。
でも、後になって考えてしまう印象に残る映画、後味は絶望的に悪いわけではない。評価「3+」