インターネットの更なる高速化に向けて、光回線は?

 我がマンションは来春で築30年、相当に年代物になってきた。
 30年前にはインターネットはまだ開発期でYahoo!が出来たのも1994年、
 従ってマンションの建築計画の中に、これほどまでにインターネットが普及するとは想定されなかっただろうから、2003年に登場する光回線など全く論外、各家庭にはアナログ配線しか準備されていなかった。

 我が家もモデムを通じたインターネットが、ADSL利用による高速化でビックリし、
 数年前にフレッツ光マンションタイプを入れて100Mbpsをマンション住人で分かち合う形まで進んできた。
 個人的には、先日来のIPv4からIPv6に変更して、100Mbpsを上手く取り込むことにより更なる高速化が図られたところだ。

 しかしこれからは光回線直結の時代、2025年にはNTTは新規アナログ回線は設置しない方針とか、光回線が主流となるのは明らか、
 ならばこのマンションはこれからの時代に後れを取らない為にも、光回線を各戸に直結できるのか?

 そこでNTT東日本に光回線が引けるかどうか確かめてもらうことにした。色々なマンションからも引き合いが来ているようだが、比較的早く対応してくれることになった。

 まず家の中にマンション内に分散している電話の端子盤から配管を通じてケーブルが通せるか、長い電線を端子盤側の穴から差し込み家の中の電話接続端子奥の管まで出てくるか確認、
 ごそごそ音はすれども、中々姿を見せない。途中曲がったりしているのだろうか、おそらく20m以上の距離を辿ってようやく先端が出て来た。今度はその先端に紐を結び、先ほど姿を見せた電線を元の端子盤まで手繰り戻し、紐を家と端子盤の間に「配線」することになった。これで光回線を導入する時は、その紐に光回線を結び、家の中ら引っ張ればOKとなる。アナログ的だが着実な方法だ。

 NTTの方は別途、外の電柱からマンション全体の電話回線の入口であるMDF盤まで紐を引き、そのMDF盤からいくつかある各戸用電話端子盤にも同様に紐を引いていた。
 先方の話によれば、なんら別途改造工事することなく各戸に光回線が引ける環境だととのこと、
 ただしリフォームなどでオリジナルの電話口を移動していると端子盤殻の出口が塞がってしまっている場合があるので、その場合は元の電話口の位置に穴を開けないとイケナイとか、
 何らかの都合で配管内にコンクリートなどが入り込んで通路を塞いでいる場合は光回線への変更は出来ないとか、
 イレギュラーの場合も案内してくれたが、まずまず大丈夫そうだった。

 これで希望すれば、時代に遅れない環境作りが出来そう。
 仮に光回線で直接インターネットに繋ぐと、家の中のイーサネットがギガビット対応であれば、1Gbps=1000Mbpsをマンション住民で分かち合うのではなく独り占めできるとのこと、それはそれで素晴らしいことなのだが、逆にそんなに速くする必要がどれほどあるの?とも思ってしまう。もちろん月額の接続料も上がることだろうし、悩ましい!!