ネガワット

 今しがたFMのJ-Waveを聞いていて、この言葉「NegaWatt」を知った。

 

ネガワットとは省エネ潜在量のこと。電力を節約する機器や技術の導入によって、省エネという新たなエネルギー源を作り出そうとする考え方

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 ニューヨーク・タイムズが28日付で「津波後の日本は自粛という新たな強迫観念に襲われた」との見出しの記事を掲載し、日本国民の多くが地震津波の犠牲者への弔意から日常の活動を縮小するようになり、国民経済への悪影響が懸念されると伝えた。

 モノの見方は色々ある。確かにあらゆる面で自粛が始まっていると思う。特に電力供給不足から来る節電は自粛の最たるものだろうし、自粛を超えた強制的な停電というものスラ存在する。これによって経済が停滞することは否めない。

 かといって華美な振る舞いが出来るかというと、気持ち的にもそういう気にはなれない。

 

 このネガワットというのは節電=節電所という実質発電所=発電に相当するという考え方である。

 今日の需給バランスを見ると3800万Kwの供給力=黒横棒に対して前年の使用量=青線は4000万Kwを超えており、昨日の実績=赤線、今日の実績=青棒グラフは3200万Kw程度で収まっている。これ即ち節電により約800万Kwの発電所が出来てカバーしてくれているとも云える。

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 この状態に慣れると、これでも大丈夫、許容範囲内なのではと思ってくる。

 反面、その何割かは工場の稼動ストップも含まれており、企業の死活問題、倒産といった波及も懸念される。

 願わくば、ネガワットで造りだされた電力をそういった経済活動の動力源として使えたら良いのにと思う。