左右対称の身体に右脳、左脳の機能分担は不自然

 と常々思っていたが調べることも出来ないし、「ふ~ん、そうなんだ!」と思わざるを得なかった。
 即ち、論理的思考=計算や文章執筆は左脳が担い、創造性の発揮=絵画や音楽など芸術的分野は右脳が担うと云われてきた。
 
 元々人間の身体は左右対称であり、双方で補いつつ事を為している。右利き、左利きという得手不得手の違いはあるが、これも本来は両方とも同じ能力を発揮できるものの、一方だけでの学習、実践の繰り返しで差が出ているだけだろう。現に右利きの自分でも左手で箸を持つ練習を少しするだけで、ぎこちないとはいえ、ちゃんと食べることは出来る。ボーリングの投球だって左右で出来るようになる。
 ただ、一方だけで全てをまかなうことは出来ない。左右の巧みな協力・バランスで成り立っている。
 
 こと脳についても、左脳、右脳で論理、芸術というように完全分担しているかのように云うのも行き過ぎのようだ。
 
 「南海トラフ地震の予測は困難」と内閣府有識者検討会が最終報告書をまとめるようだ。
 地震の「予測」と「防災」はお互い対をなすようなもの、その一方を否定してしまうのも如何なものか、
 これまで予測に向けて様々な「分野」にお金がつぎ込まれてきただろうに、それらは無駄な投資だったのだろうか、何ら成果も期待できないのだろうか?