減塩についての記事が気になったので

 「高血圧の原因は塩分の摂りすぎ」とは当然のこととして云われ続けているし、自分でもかなりの割合でそうだろうと思っていた。
 だが、この記事を読んで、その説を鵜呑みにして良いのか不確かになってきた。

 なによりも、10匹のネズミにこれでもか、人間の量に換算すれば1日500g相当の塩と1%の塩水を6か月間与え続け、その内の4匹が高血圧を発症し6匹には異常が無かったにも拘わらず、「塩を摂りすぎると高血圧になる」という結論を導き出しているというのは、今の時代ではとうてい通用しない実験結果だろう。
 
 そいう過程を全く知らぬ間に、塩分=諸悪の根源と思いこまされてきたことに不自然さを感じる。
 それよりは、健康な25~75歳の成人約21万人を対象としたアメリカの「国民栄養調査」から得たデータをもとにした食塩の摂取量と病気の罹患率の関係調査の方がよっぽど信頼性が高いだろう。
 
 このような貴重な情報がmsnのニュースの話題欄に掲載されたとしても、ほとんど目に付かないままに消えていってしまうのは残念だ。