大型TVの大半が4K仕様と云われているが、
NHK技研では、既に4K・8Kの実用放送についてかなり具体的に検討しているようだ。
2016年から4K・8Kの試験放送が始まり、
2018年には実用放送、
2020年には4K・8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K放送を楽しんでいる。
もちろん我が家に4KTVは無い。
色々宣伝はされているものの、この本格的実用放送が開始されたときに、そのまま使えるのかが最も気になるところだ。それを、”杞憂”というのか、”犬の遠吠え”というのか、
まず、4Kと8Kの画質さは当然違う、でも、8Kに対応したTVはシャープの疑似8K以外に普及機は存在しない。
2016年からの試験放送では電波の仕組み、映像・音声の多重化の仕組みが異なり、Channel 4Kのような映像圧縮技術の進化系チューナーでは対応できない=新しいチューナーが必要。
さらに、電波の仕組みについて
2017年に「110度CS左旋において4K試験放送開始」、
2018年に「BS右旋及び110度CS左旋において4K実用放送開始」、「BS左旋において4K及び8Kの実用放送開始」とある。
ここで”左旋”なる新しい電波の送受信方式が使われる。今のBS,CSは”右旋”方式、
すなわちアンテナのトランスポンダーを”右旋”用の他に”左旋”用を用意する必要が出てくる。
更に、同じ周波数を使って”右旋”と”左旋”の電波を流すので、そのままアンテナ線に繋ぐことが出来ない。おそらく新しい”左旋”で送られてくる4K・8Kの電波を別の帯域に移してチューナーに持ってくるか、チューナー側に”左旋”用の受け口が出来るかになるのだろうが、ややこしい!
もちろん、我がマンションの管理組合は、そのような希少な需要のためにBSアンテナをもう一本立て、さらに帯域移動のブースターを設置して住民の便宜を図るなど想定もしないだろう。
CATVが対応するだろうからそれに乗るか、ベランダに専用BSアンテナを立ててブースターも用意するか、とにかく簡単ではない。
と、これからの4K・8Kの実用放送を視野に入れると、ますますTVの買い替えが遠のいてしまう!