2泊三日の軽井沢のんびり旅も最終日、チェックアウト時刻が12時ということもあり、部屋のテラスでゆっくり紅茶でも飲んで、
衣類などのかさ張るものはホテル受付に宅配をお願いして、身軽になってあとは新幹線に乗って帰るだけ、レンタカーの返却時刻は15時、これといって行きたい処もないので、それまではアウトレットを時間つぶしもかねて散策することにした。
軽井沢のアウトレットは東エリアが拡大したので、とんでもない広さになった。まずは腹ごしらえとて、熟成肉のハンバーグを食べてみることにした。
料理が出てくるまでの雑談の中で、帰りの新幹線の出発時刻の話題になった。
手元にスケジュール表がないので、切符で確認すればと思ったのだが、・ ・ ・??!!!
切符を入れたビニールフォルダーを宅配荷物の中に入れてしまった。
ここからが”ホテルコンシェルジュ”のドラマの始まり!
1.ホテルに電話して、荷物がまだカウンターに残っていないか確認
→ 佐川急便が既にピックアップしてしまった、最悪!
2.ホテルの方で業者に集荷荷物の動きを確認してくれることになった。
→ 暫し、返答を待つ。
もし、新幹線の出発時刻の話題に乗らなかったら、どうなってしまったのだろう?
それも15時までしか車が使えないという、約3時間のゆとりをもって気付くことができたなんて、
ホテルからの返答しだいでは、佐川急便の集荷場まで車で荷物をピックアップに行かないと、
3.ホテルから電話あり
→ 業者と連絡が取れて、荷物をホテルカウンターで預かっていると!
緊迫する時間は30分超で緩んだ。だが、美味しいはずのハンバーグは急いで口に入れるに留まった。
さっそくホテルに引き返し、受付の人々との和やかな会話を交わすことが出来た。イレギュラーがなければこのような感情の篭った会話は成立しなかっただろう。そして”コンシェルジュ”達への親近感も増したし、ホテルがより身近なものに感じられた。
ハルニレテラスでカプチーノの作り方を観察し、その出来の素晴らしさに感服してから帰路に着く!
今回、宿泊先をペンションとホテルに分けてみて、どちらが快適に過ごせるのか比較した。
多分、この様なイレギュラリティが無かったら、会話に富んだ小じんまりしたペンションの方が人間的であり、施設も身近に感じられるし、身構えないで良い分、満足感もかなり高いと思う。
だが、このブレストンコートの部屋が良すぎた。そしてチェックイン・チェックアウトの形式的挨拶だけではなく、個人的出来事への親身となった(忙しいのに迷惑と思ったかもしれないが?)対応が加わってしまうと、さすが!と思ってしまう。ホテルの勝ち!!!
ホテルは施設を提供するところ、ペンションは人間的つながりを売りにするところ、
ゆえに施設に人間性が加わったら、自分はホテルの方を好む。
ペンションでの会話も、多分に幾つものシナリオの中の一つかもしれない。
ということで、色々と思い出に残る”軽井沢のたび”となった。