この映画を観る前の予備知識は、
① クリント・イーストウッドが監督している。
② 本当にあったテロ事件を元にしている。
久しぶりにテンポの遅い、あたかも小説を読んでいるかのような、早送りしたくなるような映画だと思った。
でもイーストウッドの作品だし、そこは我慢して、
またしてもネタバレ
実際のテロ事件に入る前に、三人の男の子供時代の説明から入る。学校に馴染めないハジカレもの、白人二人は軍隊へ、黒人は大学へ、特に空軍に入った白人スペンサーはそこでも落ちこぼれ的、
三人の説明の合い間にパリ行き15:17の列車内のテロが、チラッ、チラッと差し込まれる。
三人でヨーロッパ旅行をすることになり、スペンサーと黒人アンソニーはイタリアからアムスへ、もう一人の白人アレクは祖父の足跡を辿ることから元恋人のいるドイツからアムスへ、
異口同音にフランス行きは勧められないのに、スペンサーが切符を買っていたことから、件のアムス発パリ行き15:17の列車に乗ることに、
異端児たちが人生に導かれるようにテロ事件に遭遇し、手柄を挙げ、そして世界中の称賛を浴びることになった。
何とも考えさせられる事象だ。
そして何よりも驚いたことは、
① これは三人の共著となる小説に基づいている。
② 登場する三人は俳優ではなく本人そのものである。
あたかも小説を読んでいるかのような、と最初思ったのはそのせいだったのだろう。 「4」