「高齢者は若返っている」だって!

 いつもの日経Goday、お題は「日本の高齢者は若返っている! 抗老化研究の最前線」
   https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100031/121000715/

 その証として示されたのが”高齢者の歩行速度の推移”、1992年と2017年の比較している。
 「信号が青のうちに横断歩道を渡りきれる速度」
WalkSpeed.jpg
  2017年の85歳以上の歩行速度を25年前の1992年と比べると、男性で約10歳、女性で約20歳分速くなっている。
  出所:厚生労働省人生100年時代に向けた高年齢労働者の安全と健康に関する有識者会議報告書」(2020年)を基に日経BP総研作成

 当然同じ横断歩道で比較したのだと思うが、道幅が狭ければゆっくり歩くものだから、
 なんで速くなったのだろう?
 穿った見方だが、信号が赤から青に変わってすぐに歩き始めたら、そう速度を上げる必要もない。ところが、大方の人が横断歩道の半分くらいまで進んでいたら以前だったら後にしようかと諦めたが、気が若くなっている今の高齢者はまだ渡れると思って急ぎ足で渡ろうとするからでは?
 中には、信号が点滅しだしたのに急ぎ足で横断歩道を渡り始め、途中から普通の速さに落ち、信号が赤になってもどうどうと歩いている高齢者をよく見かけるのだが、
 まっ、速く歩けるようになっているのはイイことだ。

 次、「年齢と老化の関係モデル」
Roureika.jpg
 細胞と臓器の老化は、一般に20歳以降に始まるが、人により進み方は異なる。
 健康寿命を延ばすことにより、健康老人、長寿老人になる道も開ける。出所:樂木教授作成

 「残念な老化パターン」=「生活習慣病モデル」
  中年期から健康に不安を持つサラリーマンが、しっかり手立てをしなかった場合にたどる未来、

 ここに”フレイル”という、聞いたことのあるような、それでいて良く分からない言葉が、

 フレイルは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳、
 健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことで、
 適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性がある。

 フレイルで立ち止まって、健康老人、長寿老人に進路を変えたい!
 それには?

 ① 自分で実行できる方法、注目すべきは食、運動、睡眠など、老化の制御に、運動の重要性に言い過ぎはない。
 ② 通常の運動や栄養で補えないような薬やサプリメントにも注目、医療のあり方が「治す医療」から「治し支える医療」へと、
 ③ かつて常識と言われたことが、常識でなくなる可能性がある。

 『「100年ライフ」のサイエンス』監修者・樂木宏実さんの話だそうだが、分かりやすくて取り入れやすい内容だ。

 常識もさることながら、次から次に出てくる健康情報にも惑わされたくない!!