「うつぬけ食材」という記事から、

 President Onlineの記事に、

 ”メンタル不調のときにまず食べるべき最強で手軽な「うつぬけ食材」”
  https://president.jp/articles/-/41486

 というものがあった。
 自分が今現在「うつ」とは思っていないが、その中にコレステロールについて驚いた記述があった。

 順番に関心を持った内容、

 ① 脳の構成成分
   水分を除くと約40%がたんぱく質、約60%が脂質
   脂質の約50%がコレステロール、25%がリン脂質、25%がドコサヘキサエン酸(オメガ3脂肪酸
   脳の構成材料であるたんぱく質コレステロール、リン脂質、オメガ3脂肪酸、すべての栄養素を含むのが卵

   脳の構成成分というのを初めて知った。
   それも脂質が半分以上も占めており、コレステロールが重要であることも!

 ②「コレステロール=悪」という誤解
   1913年、ロシアの病理学者ニコライ・アニチコワがうさぎに酸化コレステロールを投与し、
   動脈硬化を発症させたことからコレステロールが問題視された。、
   うさぎは草食動物で、コレステロールを分解ができないためそのような結果になるのは当然、
   実験自体に疑問を呈するドクターがいなかったのが不思議、それが卵が悪者になった原因

   過去、誰かの実験結果だけが独り歩きして、検証もせぬまま誤解を生んだばかりか、
   それは健康診断の目安にまでなってしまうとは!

 ③ 血清コレステロールと心の健康度の関連
   50歳以上の男性約1000名を対象に、血清コレステロール抑うつ度の関係について分析
   集団全体を総コレステロール160mg/dL未満(低い群)、160~199mg/dL(標準群)、
   200~240mg/dL(境界群)、241mg/dL以上(高い群)に分け、抑うつ度を比較
   「低い群」が他の3つの群に比べかなりの差をもって抑うつ度が高く、
   この傾向は50歳代以降、80歳代まですべての年齢階級で認められ、高い年齢階級ほどその差が大きく、
   低コレステロール値であることが抑うつ度を高めていることを示してる。

   2015年より、コレステロールの摂取量に関して基準が撤廃された。
   「コレステロールを含む食品を減らしても、血中コレステロール値が低下するという明確な証拠がない」

 この記事での「うつぬけ食材」とは「卵」ということなのだが、
 ここで触れられたコレステロール値について、健診での値が気になってしまった。

 ”薬の前に…間違いだらけの「コレステロール値」神話” 東海大学名誉教授の大櫛陽一
  https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0500P_V00C14A2000000

 も注目に値する。

 ①「日本のコレステロール基準値は欧米に比べ厳しすぎる」
   アメリカのLDLコレステロールの基準値
     薬物治療開始ラインが190mg/dl、生活習慣の改善目標値が160mg/dl、それ以下であれば、生活習慣の見直しも不要
   日本の特定健診では、
     LDLコレステロール120mg/dl以上を「保健指導」、140mg/dl以上は「受診勧奨」
   「その結果、日本でのコレステロール低下薬の市場規模は3000億円超に膨らんでいます。
    基準値は性別、年齢により異なるはずで、一つの基準で判断するのもおかしい。
    50歳の男性なら、LDLコレステロールが180mg/dl以上にならなければ医療機関に行くべきではない」

  自分はLDLコレステロール値が高いので”要経過観察”と赤字で書かれてしまった!
  なんとも自信が持てる話である。

 ② コレステロール中性脂肪の目安 (グラフ)
  
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 このグラフで見る限り、自分は全て問題なし。
 コレステロール中性脂肪については、欧米基準との兼ね合いから日本でも見直しが進むかもしれない、と期待する!!